声を傷めないためには④~声のフォームを整えるなら、1日でも早く!

Byイチハラカヨコ

記:2011年6月2日
※内容を再編、大幅に加筆してあります…この説明、もういいっすか(笑)?

続き物の途中に、1本記事をはさみました。

そうなんです。例に挙げた生徒さんなんですが、
あれよあれよという間に、出なかった声が出るようになっていきました。

何をやっていったかというと、

『裏声での発声』を使いこなせるようにしていきました。

やはり加齢による影響もあり、
かすれて出なくなってしまった音域を今までと全く同じ発声で出すのはもう厳しい。

ですが裏声で軽~く声を出すと、かすれていた音域まで音が出たため、

その軽~い発声フォームを身につけることで、
楽に歌えるようにしていきました。

後日談もまた別の記事で紹介しますが、
この方の場合は驚くべきスピードで歌声が改善して行きました。


しかし多くの場合、
『身につける』ってのは言葉で書くほど簡単なことではありませんで。

発声練習でうまくいったとしても、
それですぐ歌えるようになるかといえば、
それはまた別問題なんです。


普通に歌えば、大抵の人は元通りの発声に戻ってしまいます。


そりゃ~そうなんですよね。
長年そうやって歌ってきているのですし、

ってことは、声帯とその周辺の筋肉も、
『そのように出来上がってる』わけですから、
“軽く”と言っても、歌おうとすれば筋肉が動きやすい方へと動いちゃう。

だから声帯に負担をかける発声が固まってしまうと、
声を出す度に声帯に負担をかけつづけることになってしまいます。



ですので、『対処は、1日でも早く!!』ということを、強くお勧めしたいです。
お仕事柄しゃべりっぱなしだったり、大きな声を出さざるを得ない方や、
毎日歌を歌う方などは、特に。

早ければ早いほど体も頭も対応力があります。

50年60年積み重なったところから改善し始めるよりは、
積み重ねが少ないうちにスタートした方が楽ですし、

発声の問題で起こるトラブルを未然に防ぐ事につながります。

『トラブルが起きたとき、気付いたには、遅い』

…という事態にならないためにも。


昨年の今頃(註:2010年)、
私も風邪&百日咳のためにかなりの長期間まともに歌えず、
しんどい思いをしました。

声が自分の思い通りにならないというのは、
結構なストレスです。

せっかく歌が好きで歌うのに、
声が出なくて眉間にしわ寄せながら歌うのでは、
アンチエイジング効果も半減ですから(;^_^A…

長く長く、歌を楽しく歌えるように。
『軽く』。これを頭に入れておきましょう。
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