自分で歌の練習をするときには、何に注意すればいい?①

Byイチハラカヨコ

記:2011年6月10日
※加筆・再構成してあります。


再び、出なかった高音が出るようになっちゃった!
という70代生徒さんのお話なんですが、

「先生がいる時は言われたとおり出来るんですけど、
自分ひとりだとなかなかうまくできなくて。
…また元に戻っちゃうんじゃないかと思うと、怖くて。

歌の練習は、一人のときはしない方がいいんでしょうか?」

・・・と、聞かれたことがあります。


レッスンのときに出来ても、
いざ自分でやろうとすると、
なんかわかんなくなっちゃうんですけどぉ~!


…ということは、生徒さんからよーく言われます(笑)。


そうなんですよね。
レッスンの時はトレーナーの客観的な目がありますので、
今のは良いとか、もう少しこうとか、
何らかのナビゲーションを常に加えられますが、

そのほとんどは『普段はやらないこと』で、
身についていないうちは、
いざ自分でやろうとしても、
はて?どうするんだったっけ?…になってしまう。

声が他の楽器と違うのは、
その楽器本体(声帯)が目に見えないため、
『こうするのがいい』という見本が示しづらいんですよね。


また人間というのは微妙なもんで、
その日のコンディションによっても、
うまくいったりいかなかったり。

新しいフォームが身につくまでは、
行ったり来たりを繰り返します。

じゃあ、
それがが身につかないうちは、
間違っちゃうかも知れないから、
家では練習しない方がいい?

いえいえ。
そんなことはありません。

こちらの生徒さんには、

「のどの状態に注意しながら歌っていただければ大丈夫ですよ。
 だって、つまんないじゃないですか。
 好きなのに歌わないなんて♪」

そうお伝えしました。


例えば。
ピアノ教室に通った経験のある方はわかると思いますが、
週1回『通う』だけで上達するかというと、しないですよね。

「家で練習してきてね」って、先生に言われるはずです。

繰り返しになりますが、
声帯とその動きは筋肉で支えられているので、
鍛えるためには『反復する』ということが大事になってきます。
ピアノの上達と一緒です。

そうは言っても、
声帯は楽器でありながら体の一部、
力をかければ痛むという面倒くさいシロモノ(笑)。

自主練のときには、是非注意していただきたいことがあります。

自分で取り組むときに正しくできてるか、
イマイチ自信がない・・・という方も、
いくつかのポイントを押さえれば、
少なくともトラブルは防止できます。

こちらの記事でもそのポイントを挙げてありますが、
次の記事で、その解説をしていきますね♪
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