発声の極意は、『省エネ』!!
『ボイストレーニング』って言うと、
みなさんどんなイメージをお持ちでしょう?
声のトレーニングっていうくらいだから。
一生懸命一生懸命声を出して、
お腹とかも鍛えちゃって、
苦労して苦労して苦しい思いをしてのどを強くしていく…
~みたいに思ってるとしたらそれは大間違いです。
ただ実際、そういう熱血系のボイトレ(笑)も過去から確かにありました。
私も高校時代、演劇部でやった発声練習も、
お腹を使って~大きい声であーーーと10秒のばせーみたいなことをやってましたね。
前に強い力はかけ過ぎちゃいけない、という記事の中にも書きましたが、
声を出す器官はとてもデリケート。
大きい声を出せば、たくさん声を出せば、
やっただけ鍛えられる…というようにはできていません。
では、声を鍛えるためにはどうすればいいのか、というと、
発想が逆なんです。
無駄なエネルギーを使わず、
最小限のチカラで効率良く声が出るように、
声帯を動かす筋肉やフォームを整えていく。
そう。省エネなんです。
カラオケで何時間マイク握って歌っても全っ然平気な人、
あなたのまわりにもいませんか?
(ええ、それはワタシですw)
そういう人が特別丈夫なのどを持っているのかというとそうではなく、
無駄な力を使わずに歌っているから、のどが長持ちするというわけ。
それを可能にするためには、
声帯をコントロールする筋肉を適切に整えることが必須になります。
それもマッチョなものではなく、柔軟でしなやかに動く筋肉ですね。
それ故、過度な力を加えたり、勢いで何かをしようとしても、
この筋肉はうまいことついていかないんです。
過度に身体的に無理をしたり、辛さを伴うような練習は、
良い声を創るということにおいては必要ではありません。
この話は、また掘り下げていこうと思います。
筋肉からのアプローチをするボイトレのメソッドは、
『じんわり、やんわり効いてくる』って感じです(笑)。
ただ普通に声を出すだけでは動かさない所をいろいろ動かしていくので、
ジワジワくるしんどさみたいなものは、あるかも知れませんね(^^ゞ。
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