女性のほうが声のトラブルに見舞われやすい!

Byイチハラカヨコ

こんにちは。


女性のみなさんには、
ひとつ覚えておいていただきたいのですが。

声帯結節・ポリープなどのトラブルは、
女性の方が起こしやすい。


今日はそんな話をしてみようと思います。


以前あるお医者様が、

クラシック歌手の男女を対象に、
ノンストップでひたすら歌の練習をしてもらい、
どこまで耐えられるかという実験をしたそうなんですが(笑)。

その結果女性の、ソプラノが一番早く声がかすれたり、
疲労してしまったとのこと。


これには理由があります。


まず、どうやって声が出るのか?というお話に戻りましょう。

こちらの記事にも書いたとおり、

左右二枚の声帯が合わさり、
振動することによって音が出ます。


ヘルツ(Hz)という単位がありますが、

オーケストラやブラスバンドでチューニングをする時、
『ラ』の音を基準にしますよね。
この『ラ』の音は、440ヘルツ。

これは、

“1秒間に440回振動している”という意味です。


つまり人の声で『ラ』の音を出してる時は、
声帯が1秒間に440回という、
超高速で振動しているわけです。

これが1オクターブ上の『ラ』になると、倍の880ヘルツ。
高い音ほど振動数が上がります。


つまり声が高い女性のほうが、
男性よりも声帯がたくさん振動していることになります。
それだけかかる負担が大きく、
トラブルを起こしやすい・・・というわけです。


何故この事を書いたかというと、

最近ですね。
声のトラブルに見舞われてしまったという話が、
身の回りで立て続けにありまして…

いずれも仕事柄大きな声を出したり、
しゃべりっぱなしだったり・・・ということで、
声帯に大きく負担がかかってしまったようです。

で、これがみんな若い女性。
いずれも1日2日では回復できない状態になってしまっています。
「若いから大丈夫」なんてことは、とても言えないですね。

これは女性に限ったことではありませんが、

のどを傷めやすいという自覚がある方は、
特に気をつけたほうがよさそうです。

栄養が偏っていないか、
睡眠はちゃんと取れているか…といった、
生活習慣も声には影響します。

また、声の使い方の癖によって、
何度も同じトラブルを起こしてしまう人もいるようですので、
そういう方は声の出し方のフォームを整える必要があるかも知れません。

上の実験を行ったお医者様は、
学校教員で声のトラブルを抱える方の多さに触れ、
声の出し方教育の必要性を説いていらっしゃいました。


私の周りの話も、
いずれも歌い過ぎたとかではなく、
みんな日常生活の中でのトラブルです。
声が思うように出ないことは、
生活の質や、他の人に与える印象にも影響します。

もしのどの痛みや違和感がなかなか治らない場合は、
早め早めに医師にかかってくださいね♪
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