滑舌の良し悪しは、何で決まる?

Byイチハラカヨコ

おはようございます♪


さて、この記事なんですが。
もともとFC2のブログで書いたものの転載になります。

ワタクシ、あっちこっちにブログを持っているんですが(笑)、
あっちのネタで『滑舌はいい方?悪い方?』
なんていうお題が出てしまったので、

嗚呼ブログ違いね・・・と思いながら、書いちゃった(笑)。

以下、本文。
一部修正・加筆してます(ええ、お決まりの(笑))。



カヨコさん、滑舌はいいほうです。
(でなきゃ仕事になりませぬ(笑))

滑舌の良し悪しは、
歌うときの言葉の明瞭さや、
説得力にも影響します。

レッスンの中でどーも言葉がきれいに伝わらない…と感じたときなど、
滑舌を良くするメソッドを入れたりします。


そもそも滑舌の良し悪しは何で決まるか?という話なんですが、

よく小学校の音楽で、

「口を大きく開けて、ことばをハッキリ」

などと言われますよね。

でも残念ながら、
口そのものを大きく開けたり動かしたりすることは、
ほとんど意味を持ちません。

レッスンの時ある生徒さんに、
「先生って歌ってる時、あんまり口動きませんよね」
と、言われたことがあります。

そーなんです。
滑舌に関係あるのは、口そのものではなく、
むしろ奥の方の動きなんです。

特に重要なのは、『舌』。

発音に合わせて舌をどれだけスムーズに、素早く動かせるか。
それが物を言います。


日本語って、発音が“浅い”んですよね。
あいうえおかきくけこさしすせそ・・・・と、
口先の方だけで言おうとすれば言えてしまいます。

例えば英語はr、l、thの発音など、
舌の動きを駆使しますよね。
さらに母音もバリエーションが多く、
口の奥の方の開け方で区別があったりします。


言語の違い的にも、
また個人レベルでも、

歌の発声って“言葉なり”に出来上がっているところがあります。

日本人の歌手と欧米の歌手、
よくわからないけど何か声が違う・・・って感じたこと、ないですか?
そう感じる要因のひとつは、この動かし方の違いだというわけです。

※人種的な差異も恐らくあると思います。


ボイトレで、過去に滑舌を多くやった生徒さんを思い返すと、
普段声を出す時、
特に声を響かせる役割をする口の奥側(『共鳴腔』と呼ばれます)の開け方が、
狭い場合が多かった気がします。

※あくまで私の感覚なので、
どこまで因果関係があるかはわかりません。


では、この滑舌。
どうやって改善していくか?


これ、言えますか?


あいうえおえういあいうえおえういあいうえおえういあ


あ、目がチカチカします?(笑)

要は、『あいうえお』を3往復するんです。
さあ、これが意外と言えませんよ~。

あいうえおえうい、と言いたいのに、
口が勝手に『あおえうい』と言ってみたり、
いろんな事が起きます(笑)。

これを、手などでテンポを刻みながら、
リズミカルに繰り返します。
慣れてきたらだんだんスピードを上げてみましょう。

そして、50音の他の行でもやってみます。
か行、さ行、た行、は行、ら行、ぱ行あたりが、
引っかかりがちだと思います。
苦手と感じる行を、特に重点的に。

これ、マメに繰り返すと口の回りが良くなります。

すぐ言葉を噛んじゃう、
言ってることを何度も聞き返される・・・
という人にはお勧めです。
お試しあれ♪
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