脳は歌う③~ちゃんと伸びていくセンス・音感の話♪
こんばんは♪
さて気長にお待ちいただいた、
『脳は歌う』シリーズの③でございます。
脳は歌う~声も大事だけれど、歌ってそれだけじゃない。
脳は歌う②~発声以外にも、歌うための大事な"脳力"がある!
この続きになります。
(リンク貼っとかないと、何からの③なのかわかりませんよね~(笑))
②のラストで、
『聴きながら歌える』
『正確に覚える』
これ、歌を上達させる大事な能力だと書きました。
で、この両方を良くするために、
ハモリで歌うのは役に立つよ♪というお話です。
これ理由は単純でして、
コーラスをやる時って大体次の作業の繰り返しですよね。
合わせて歌ってみる
↓ ↓ ↓
ハーモニーがうまくハマっていないと違和感を覚え、
「ん(-_-;)?」「あれ(;・∀・)?」と感じる
↓ ↓ ↓
音をも一回確認、正確な音やリズムを覚え直す(上に戻る)
うまくハモって歌うためには、
各パートが「正確に音取りができている」ことと、
他のパートとの兼ね合いが「歌いながら判断できる」ことが嫌でも必要になってくるからです。
一本目の記事で紹介した、
「(その曲の中で)自分が何を歌っているのかがわかるようになった」
と言った私の友人の話に戻りましょう。
彼女のパートはアルト(女性の低音部)だと書きました。
実はここ最近のライブ出演を経て、
私がいたゴスペルクラスのメンバーを見ていて
これは!?と気がついたことがありまして。。。
それは、
『アルトチームの音覚えの正確さが、
明らかに上がっている。』
今のいる面子もそれぞれ歌い始めて長い人が多いのですが、
それぞれ1パートを一人で任せても歌えるくらい安定感があります。
もちろん、個々のセンスも関係あるとは思いますが、
最初からそうだったわけではないので、
やはり以前よりも伸びたと思われるんですね。
理由は何だろう?と考えてみました。
そして思い当たったこと。
それは、ゴスペルクラスの音取りの順番です。
すべてがそうと言うわけではないのですが、
扱う曲はソプラノがメインメロディであることが多いです。
そのため音取りは、ソプラノ→アルト→テナー…と、
上から下へ。
ソプラノの音取りしている間、
アルトは何をしてるか。
それを『聴いて』います。
積極的に覚えようとするわけではありませんが、
自然に耳に入ります。
自分が歌う所以外の情報が、多少なりとも頭に残る。
これが、
「曲全体の中で自分が何を歌っているのか、
わかるようになった」
ことにつながったのでは?…と、思っています。
ちなみに、ソプラノの場合。
自分の音取りが終わってアルトに移ったとき何をやっているかというと、
アルトに合わせながら自分のパートを追っています。
楽曲としても難しいコンテンポラリー・ゴスペルをやっていることもあり、
みんな「自分の音を追うだけで手一杯(*_*;」と言いながらやっていますので(笑)、
一度自分の音を追い始めたら、もう他のパートの音は耳に入りません。
ソプラノは自分のパート以外の曲情報が、頭に残りにくい。
その違いが、ここに来て顕著に現れ始めた。。。と、感じている今日この頃。
※これはあくまで私のいたゴスペルクラスでのお話です。
歌を覚える方法はグループによって違うと思いますので、
ソプラノだから、アルトだから必ずこうなるという話ではありません。
★☆★
よく、音感やセンスは持って生まれたもの、と言われます。
確かにそういう側面もあるとは思います。
しかし実際にここまで多くの生徒さんにレッスンをしてきて、
個人差はあるものの、間違いなく個々に伸びしろはあると感じます。
ちょうどここ最近で複数の生徒さんに起きたことなのですが、
リズムが苦手で歌っているうちにカラオケとのタイミングずれを起こしてしまうタイプの生徒さんに、改めてカラオケの音をよく聴きながら歌うようにと促すと、ピタリとズレがなくなったということが立て続けにありました。
いずれもレッスン期間が長い方々ですが、
おそらくレッスンを始めた頃に同じ事を言っても、
すぐに修正はできなかったと思います。
ボイトレのレッスンの場では、
普段自分一人ではしない方法、
もともと自分の引き出しにはない方法で音楽にアプローチしていくことがいくつもありますので、その中で磨かれていく音感やセンスというものは確かにあると感じています。
音の高低も、どんどん正確になっていきますからね~。
『ハモりで歌ってみる』
というのは、その引き出しを増やすひとつの方法。
普段、曲のメロディラインしか聴いてないかも?という人には、特にお勧めです。
歌のスキルを上げることもそうなんですが、
この『和音』がなんとなく分かると、
さらに深く音楽を楽しめると思うのです。
自分の好きなアーティストの好きな曲でかまいません。
ハモり部分があったら、
メインメロディじゃない方の声を拾って、よーく聴いてみる。
合わせて歌えそうだったら、歌ってみる。
どうぞ肩肘張らず、遊びのつもりで楽しみながらやってみてください。
☆★☆
コーラスの話に戻りましょう。
「自分のパートがわかんなくなっちゃうから、
他が聞こえないように耳塞いじゃえ!!!!」
…という行動。
コーラスやってる方は身に覚えがあるでしょ?(笑)
ええ、気持ちは解る。とても解りますよー。
でもね。これやっちゃうと、
毎度違う曲をやる度に、
違うパートに惑わされる苦労を繰り返すことに^^;。
私のオススメは、
『いっそ攻めの姿勢に転じる』ことです(笑)。
自分の歌う音以外の音を聴いてみる。
最初のうちは混乱するかも知れません。
でも人間の脳というのはよくできたもので、
情報が積み重なっていくうちにだんだん仕分けされ、
処理ができるようになっていくんですね。
急にハードルを上げず、できそうなところからやってみてください♪
最後に、クラシックコーラスをやっている生徒さんのお話。
曲を覚えるときに、レッスンの中で流す参考音源を録音し、
家に帰って手持ちのキーボードで音を確認しながら、
その録音した音源に合わせながら自分のパートを歌うということをしているそうです。
コーラスの音の覚え方としては、実に正しい。カンペキ!
70代の方ですが、とても良い耳を持っていらっしゃいますよ(^^)。
脳は歌うの話、おしまい。
またいずれ、関連記事を書きます♪
さて気長にお待ちいただいた、
『脳は歌う』シリーズの③でございます。
脳は歌う~声も大事だけれど、歌ってそれだけじゃない。
脳は歌う②~発声以外にも、歌うための大事な"脳力"がある!
この続きになります。
(リンク貼っとかないと、何からの③なのかわかりませんよね~(笑))
②のラストで、
『聴きながら歌える』
『正確に覚える』
これ、歌を上達させる大事な能力だと書きました。
で、この両方を良くするために、
ハモリで歌うのは役に立つよ♪というお話です。
これ理由は単純でして、
コーラスをやる時って大体次の作業の繰り返しですよね。
合わせて歌ってみる
↓ ↓ ↓
ハーモニーがうまくハマっていないと違和感を覚え、
「ん(-_-;)?」「あれ(;・∀・)?」と感じる
↓ ↓ ↓
音をも一回確認、正確な音やリズムを覚え直す(上に戻る)
うまくハモって歌うためには、
各パートが「正確に音取りができている」ことと、
他のパートとの兼ね合いが「歌いながら判断できる」ことが嫌でも必要になってくるからです。
一本目の記事で紹介した、
「(その曲の中で)自分が何を歌っているのかがわかるようになった」
と言った私の友人の話に戻りましょう。
彼女のパートはアルト(女性の低音部)だと書きました。
実はここ最近のライブ出演を経て、
私がいたゴスペルクラスのメンバーを見ていて
これは!?と気がついたことがありまして。。。
それは、
『アルトチームの音覚えの正確さが、
明らかに上がっている。』
今のいる面子もそれぞれ歌い始めて長い人が多いのですが、
それぞれ1パートを一人で任せても歌えるくらい安定感があります。
もちろん、個々のセンスも関係あるとは思いますが、
最初からそうだったわけではないので、
やはり以前よりも伸びたと思われるんですね。
理由は何だろう?と考えてみました。
そして思い当たったこと。
それは、ゴスペルクラスの音取りの順番です。
すべてがそうと言うわけではないのですが、
扱う曲はソプラノがメインメロディであることが多いです。
そのため音取りは、ソプラノ→アルト→テナー…と、
上から下へ。
ソプラノの音取りしている間、
アルトは何をしてるか。
それを『聴いて』います。
積極的に覚えようとするわけではありませんが、
自然に耳に入ります。
自分が歌う所以外の情報が、多少なりとも頭に残る。
これが、
「曲全体の中で自分が何を歌っているのか、
わかるようになった」
ことにつながったのでは?…と、思っています。
ちなみに、ソプラノの場合。
自分の音取りが終わってアルトに移ったとき何をやっているかというと、
アルトに合わせながら自分のパートを追っています。
楽曲としても難しいコンテンポラリー・ゴスペルをやっていることもあり、
みんな「自分の音を追うだけで手一杯(*_*;」と言いながらやっていますので(笑)、
一度自分の音を追い始めたら、もう他のパートの音は耳に入りません。
ソプラノは自分のパート以外の曲情報が、頭に残りにくい。
その違いが、ここに来て顕著に現れ始めた。。。と、感じている今日この頃。
※これはあくまで私のいたゴスペルクラスでのお話です。
歌を覚える方法はグループによって違うと思いますので、
ソプラノだから、アルトだから必ずこうなるという話ではありません。
★☆★
よく、音感やセンスは持って生まれたもの、と言われます。
確かにそういう側面もあるとは思います。
しかし実際にここまで多くの生徒さんにレッスンをしてきて、
個人差はあるものの、間違いなく個々に伸びしろはあると感じます。
ちょうどここ最近で複数の生徒さんに起きたことなのですが、
リズムが苦手で歌っているうちにカラオケとのタイミングずれを起こしてしまうタイプの生徒さんに、改めてカラオケの音をよく聴きながら歌うようにと促すと、ピタリとズレがなくなったということが立て続けにありました。
いずれもレッスン期間が長い方々ですが、
おそらくレッスンを始めた頃に同じ事を言っても、
すぐに修正はできなかったと思います。
ボイトレのレッスンの場では、
普段自分一人ではしない方法、
もともと自分の引き出しにはない方法で音楽にアプローチしていくことがいくつもありますので、その中で磨かれていく音感やセンスというものは確かにあると感じています。
音の高低も、どんどん正確になっていきますからね~。
『ハモりで歌ってみる』
というのは、その引き出しを増やすひとつの方法。
普段、曲のメロディラインしか聴いてないかも?という人には、特にお勧めです。
歌のスキルを上げることもそうなんですが、
この『和音』がなんとなく分かると、
さらに深く音楽を楽しめると思うのです。
自分の好きなアーティストの好きな曲でかまいません。
ハモり部分があったら、
メインメロディじゃない方の声を拾って、よーく聴いてみる。
合わせて歌えそうだったら、歌ってみる。
どうぞ肩肘張らず、遊びのつもりで楽しみながらやってみてください。
☆★☆
コーラスの話に戻りましょう。
「自分のパートがわかんなくなっちゃうから、
他が聞こえないように耳塞いじゃえ!!!!」
…という行動。
コーラスやってる方は身に覚えがあるでしょ?(笑)
ええ、気持ちは解る。とても解りますよー。
でもね。これやっちゃうと、
毎度違う曲をやる度に、
違うパートに惑わされる苦労を繰り返すことに^^;。
私のオススメは、
『いっそ攻めの姿勢に転じる』ことです(笑)。
自分の歌う音以外の音を聴いてみる。
最初のうちは混乱するかも知れません。
でも人間の脳というのはよくできたもので、
情報が積み重なっていくうちにだんだん仕分けされ、
処理ができるようになっていくんですね。
急にハードルを上げず、できそうなところからやってみてください♪
最後に、クラシックコーラスをやっている生徒さんのお話。
曲を覚えるときに、レッスンの中で流す参考音源を録音し、
家に帰って手持ちのキーボードで音を確認しながら、
その録音した音源に合わせながら自分のパートを歌うということをしているそうです。
コーラスの音の覚え方としては、実に正しい。カンペキ!
70代の方ですが、とても良い耳を持っていらっしゃいますよ(^^)。
脳は歌うの話、おしまい。
またいずれ、関連記事を書きます♪
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